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拡頭部を有するセメントスラリー杭状補強体による地盤補強工法

  • 概要
  • 特徴
  • 施工手順

拡頭部を有する補強体により補強体1本あたりの持久力を増大させ強度を効率的に活かす設計が可能です

本工法は、セメントスラリーによって築造された柱状補強体を用いた地盤補強工法です。 補強体径が一定のストレートタイプに加え、特殊な掘削装置により、補強体頭部を拡大する拡頭タイプの築造を可能としています。 これにより、補強体1本当たりの支持力を増大させることができ、補強体の強度にマッチした効率的な基礎設計を可能としています。 また、補強体の頭部拡大は、基礎施工時の補強体頭部の損傷リスクを低減もできます。 なお、本工法の技術内容は、単杭状の補強体の支持力のみを対象としています。

補強体の諸元

■拡頭部有りタイプ

拡頭部直径:280㎜・480㎜
拡頭部長さ
280mm の場合:1.0m ~ 4.0m
480mm の場合:1.0m ~ 2.0m

■ストレートタイプ

軸部直径:190mm

■試験施工状況

建築技術性能証明書
GBRC 性能証明 第22-29号
特徴

■技術の概要 本技術は、外径が一定のストレートタイプと、特殊な掘削装置により頭部を拡径する拡頭タイプの 2 種類のセメントスラリー杭状補強体(以下“補強体”と称す)を築造する地盤補強工法です。拡頭タイプは、拡頭装置が装着された先端ロッドを所定深度まで回転圧入し、拡頭装置を切り離してさらに先端ロッドを回転圧入することにより、頭部を拡径した補強体です。なお、本工法による補強地盤の鉛直支持力は、基礎底面下の地盤の支持力を無視して補強体の支持力のみを考慮します。

■技術開発の趣旨 本技術は、頭部を拡径した補強体とすることにより、補強体 1 本当たりの支持力を増大させて、補強体の強度を効率的に活かす基礎設計を可能とすることを目的として開発されました。また、補強体の頭部を拡径することによって、基礎施工時の補強体頭部の損傷リスクを低減する効果も期待できます。

施工手順
拡頭部がある場合の施工手順
拡頭部のない場合
(ストレートタイプ)の施工手順
施工写真

杭芯セット

一次掘進

一次掘進

所定深度で
拡頭装置切り離し

周りの土が落ちないように
取り除く

軸部のみ二次掘進

セメントスラリー吐出

セメントスラリー吐出しながら
拡頭装置装着

セメントスラリー吐出しながら
拡頭装置装着引き上げ

施工完了